京都

第3回期日報告

2009/09/27 20:01 に 京都弁護団 が投稿

8月24日午後1時10分から京都地方裁判所101号法定にて、障害者自立支援法違憲京都訴訟第3回口頭弁論期日が開催されました。
 この日、法廷のバーの中に、車いす5台が入りました。これは、原告で座席に移動できない人全ての車いすの台数です。また、愛知から吉江弁護士がこられました。開廷30分前からすでに100名を超す傍聴希望者が並び、約80の傍聴席は満席となりました。
 この期日において、まず、第1次訴訟(原告1名)と第2次訴訟(原告8名)の審理を併合されました。
 主張関係については、第1次訴訟原告第2準備書面、第2次訴訟訴状、第2次訴訟被告答弁書がそれぞれ陳述されました。ここで、特に原告第2準備書面については、原告弁護団佐野就平弁護士が、「障害者自立支援法の応益負担が憲法に反しない」という被告らの主張に対し,「障害者自立支援法の給付内容を見ると、介護給付や訓練等給付等の支給は、被告国自身が認定した当該障がい者の最低限のラインを充足しようとするものであり、障がい者らの自由権を享受する前提となるものである。よって、障害者自立支援法に応益負担の概念を持ち込む前提がない。」「『サービス利用の適正化』と応益負担は関連性がなく、結局被告らの言い分は給付の抑制、ひいては財政削減という目的を隠す隠れ蓑でしかないといわざるを得ない。」と断じました。

次いで証拠関係については、被告から乙B1号証が提出。原告の甲B~I号証は次回証拠説明書とともに提出する扱いとなりました。

その後、原告廿日岩博樹さん、廣瀬ゆき子さんが、意見陳述をしました。概要は事前に裁判所に提出、被告には概要及び意見陳述書を提出しました。廿日岩さん、廣瀬さんは、「今日まで作業所に通い、念願のケアホームに入って生きる喜びを得てきた、この喜びを奪わないでください」「障害がどんどん進行して、自分も母もますます生活しにくくなってきている。生きる事への利用料応益負担はあまりにもひどい」とそれぞれ自身の切実なる思いを訴えました。意見陳述の後、傍聴席から拍手がわき起こりました。

今後の予定は、原告らは憲法論等を追って主張し、被告は利用者負担額について反論をすることになっています。また、裁判所から、大法廷の予約の都合から、主張立証計画があれば提出することを検討して欲しい、進行協議を入れてもいいとの打診がありました。
 次回期日は、11月16日13:30~京都地方裁判所101号法廷(大法廷)にて開催予定です。

 

3.11第1回口頭弁論の報告

2009/03/12 5:28 に 京都弁護団 が投稿

 2009年3月11日午前10時から京都地方裁判所203号法廷で、第1回口頭弁論が開かれました。
 傍聴のため約150名が集まりましたが、法廷は44席のため、多くの方が弁護士会で待機しました。
 また法廷内の12席分の座席を撤去し、8名の方が車イスで傍聴しました。
 弁論では意見陳述を(1)藤井弁護士、(2)原告の父である稲継清秀さん、(3)全国弁護団団長竹下弁護士の順で行いました。
(1)藤井弁護士
 障害者自立支援法の利用者負担が憲法13条、14条、25条、障害者基本法に反していることを述べました。
(2)稲継清秀さん
 これまで原告の学さんを支えるため、家族、親戚、地域のチームワークにより養護学校や共同作業所を作る運動を続けてきたこと、
 学さんにとって、知的障害者通所更生施設「たんぽぽの家」が、生きる糧、生きている証を得られ、命をもらえる場所であること、
 その利用に利用料を出さないといけないということがどうしても納得できないこと、
 などを述べました。
(3)竹下弁護士
 障害者は、障害を悲しんでいるわけではなく、誇りを持って、自らの人生を歩んでいこうとしていること、 
 全国の裁判の原告たちは、障害者自立支援法への強い憤りから本件訴訟に及んだものであり、プライバシーを犠牲にしてまで提訴を決意したこと、
 裁判所は、そうした原告たちの思いを受け止めて、審理に臨んで欲しいこと、
 などを述べました。
 
 続いて、午前11時から京都弁護士会館地下大ホールで、報告集会を行いました。
 傍聴できなかった多くの方のために、原告稲継さんのご両親からあらためて想いを語り、
 さらに、中井弁護士から弁論を報告、全国弁護団の藤岡事務局長から全国の状況について報告がありました。
 そして、第2次原告8名が自己紹介と決意表明をしました。
 続いて、全国弁護団団長の竹下弁護士があいさつし、 会場からも活発な発言を頂きました。
 
次回期日は6月1日午前10時~ 101号法廷(大法廷)です。
 

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