H21.11.6 福岡第4回期日のご報告

2009/11/06 7:36 に 福岡弁護団 が投稿   [ 2009/11/06 7:42 に更新しました ]
  11月6日、福岡の弁論がありました。
  第三次提訴原告のお母さんと施設長の意見陳述をしました。訴訟能力の問題は、被告から何も言われませんでした。
  重度の知的障害がある原告は証言席に座り、その横にお母さんが立って意見陳述をしました。子供に障害があるとわかってからどのように生活が変わり、日本の福祉制度をどのように感じたか、自分の力で子供と地域のつながりを作るためにどれだけ苦労したかというようなことを切々と訴えました。最後は涙を交えながら裁判官に訴え、とても感動的な意見陳述でした。
  施設長は、自分が小学校時代に差別は絶対にいけないと授業で教えられたこと、大学で写真を学んで養護施設の写真を撮影したときになぜここにはこんなに障害者が多いのだろうと思ったこと、差別をなくすためには障害者を隔離するようなことをせず、社会の中で障害者とふれあう機会をもっと作らないといけないと思って現在の施設の運営に携わるようになったこと等を話されました。施設には、敷島さんを始め絵や工作や陶芸など様々な創作活動をしている障害者がいて、その能力を伸ばして自己実現をしてほしいと思っているが、区分認定制度によって必要なサポートを受けられなくなり夢を絶たれるおそれもあるとも言われ、障害者自立支援法の問題点を浮き彫りにしました。
  次回期日は2月12日午前11時となりました。次回は、原告が通っている施設での仕事の状況をDVDに撮影して法廷で20分上映することにしました。

  今日の期日までにいくつか水面下での動きがありました。
  まず提訴してしばらくした頃、裁判所から審査請求の結果が第一回期日に出てない段階で意見陳述するのはどうかと言われましたが、弁論終結までに追完すればいいのではと言って認めてもらいました。ただし、代理人以外の意見陳述について被告から異議が出れば補佐人の申請をしてもらいますと言われ、結果としてその申請をしました。補佐人は一人に限るとは言われませんでした。
  次に、期日が近づいた頃、被告から訴訟遂行について見直す期間が必要なので期日を変更してほしいという上申書が出ました。これに対しては、広島をはじめとして期日を開いたうえで3ヶ月程度の期間をあけて次回期日を指定しているので、変更する必要はないという意見書を出し、期日変更申請を却下してもらいました。

  今日の弁論の後の進行協議で、裁判長は、政府との交渉の日程は決まったのですか等と言い、政治解決の行方を気にしているようでしたが、平行して訴訟を続け、通常どおり主張立証をおこなっていくと伝えました。


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